弥生製品では、「スマート取引取込」という機能を使って一括自動仕訳をします。
「スマート取引取込」は、以下の弥生製品で利用できます(どのソフトでも、この機能自体の仕様は同じです)。
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・インストール型 : 「やよいの青色申告」「弥生会計」 |
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・クラウド型 : 「やよいの青色申告オンライン」「弥生会計オンライン」 |
「マネーフォワードクラウド確定申告・会計」「freee」と比較すると、機能はやや劣ります。
銀行登録
以下の通り、各金融機関からデータ取得の方法は、①口座連携、および、②その他サービスの連携の2種類あります。
公式詳細

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①口座連携
弥生製品の口座連携機能を使って、主に銀行・クレジットカードの取引データを各金融機関から直接取り込むことができます。
この口座連携は、インストール版とクラウド版があります。
※2015年12月インストール版、2017年7月にクラウド版対応しました 公式詳細
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利用料金 |
対応環境 |
対応金融機関
(銀行・クレジットカード・その他のデータ取込) |
備考 |
①
口
座
連
携 |
クラウド版
※口座自動連携ツールのインストール不要 |
無料 |
Win・Mac |
銀行(約3,600件)、クレジットカード(約120)、電子マネー(約20件)
・インストール版とクラウド版で対応金融機関が異なります。クラウド版の方が、対応金融機関が多いです。
詳細は、公式サイトの [対応金融機関一覧] をご覧ください。
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(※)Amazonと楽天市場は未対応のため、これらの商品明細を取得することはできません。 |
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明細の自動取込可 |
インストール版
※口座自動連携ツールのインストール必要 |
無料 |
Winのみ |
同上 |
明細の自動取込可 |
弥生製品の場合は、データの取得方法が複数あり、それぞれ違いもありますので、少しわかりにくい点もあるかと思います。
上記の口座連携の詳細は、以下の公式サイトをご覧ください。
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②その他サービスの連携
以下のような外部の家計簿サービスを経由して、銀行・クレジットカード・電子マネーのデータ取込もできます。
銀行・クレジットカードなどのデータは、基本的には、上記の①口座連携で取込すればよいと思います。①口座連携で対応していない金融機関がある場合などに、「Zaim」(無料会員)を利用するとよいと思います。ただし、家計簿サービスのアカウント登録が必要です。
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利用料金 |
対応環境 |
対応金融機関
(銀行・クレジットカード・その他のデータ取込) |
備考 |
②
外
部
サ
ー
ビ
ス
の
取
込 |
Zaim |
無料
プレミアム:月480円
公式詳細 |
Win・Mac |
銀行(約1,200件)、クレジットカード(約150件)、電子マネー(約20件)、ECサイト(※)
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(※)Amazonと楽天市場は未対応。Amazonについては、Zaim側は対応していますが、弥生側で未対応です(2020/7現在)。このようなケースもあるので、必要なサービスは、実際に無料体験で確認したほうがよいです。 |
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明細の自動取込可 |
MoneyLook |
無料 |
Winのみ |
銀行(約1,300件)、クレジットカード(約50件)、電子マネー(約10件)
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金融機関により明細の自動取込可 |
Moneytree
公式詳細 |
無料 |
iOS・Android・Web |
銀行、クレジットカード、電子マネー、ポイントカード 合計約2500件
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以下のPOSレジサービス、請求サービス、レシート画像データなども取込できます。
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対応金融機関 |
備考 |
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その他サービス |
POSレジサービス…Airレジ、スマレジ、ユビレジなど
請求サービス…MakeLeaps、Misocaなど
レシート取込アプリ…弥生レシート取込(スマホアプリ)、ScanSnap Cloud
※各弥生製品の最新の対応状況は、 公式サイト をご覧ください。 |
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※その他サービスのサポートについて
あまり気にする必要はないかと思いますが、基本的に外部サービスは無料なので、十分なサポートを期待されない方がよいかもしれません。「Zaim」には、無料会員の立場で、サポートや機能について問い合わせを3回しましたが、全て返信がありませんでした(2015.6~8)。
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※セキュリティについて
セキュリティが心配という方もいらっしゃると思いますが、原則として、ログインするために必要なIDとパスワードだけで銀行登録できます。
振込・引出に必要な第2暗証番号の入力は必要ありません。
自動仕訳
①口座連携の場合、データ取得時期と仕訳単位は、下表のとおりです。
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銀行の取引データ取込 |
クレジットカードの取引データ取込 |
その他データ取込 |
データ取得時期 |
取引時 |
カード利用時 |
※Amazon未対応のため確認していません |
仕訳単位 |
取引明細ごと |
利用明細ごと |
※Amazon未対応のため確認していません |
①口座連携、および、②その他サービスの連携の自動仕訳登録画面は、以下の通りです。
登録内容 |
(自動仕訳登録画面)

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(※)以下の通り、自動仕訳登録画面で入力できる仕訳に制限があります。 |
●入力可能項目→勘定科目、補助科目のみ ※課税事業者に設定しても、消費税区分が表示されないため、この画面で確認もできません。 |
●複合仕訳不可→売上入金時の源泉徴収・振込手数料の差引き、給与などに対応できません |
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そのため、消費税区分、摘要の修正、複合仕訳にする必要がある場合は、自動仕訳後に、別の画面(振替伝票など)を開き、取込データを修正する必要があります。この点が不便です。 |
ユーザー側で、勘定科目と補助科目について、自動仕訳ルールを自由に作成することができます。
※以前は、自動仕訳ルールを作成できませんでした。 |
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※インストール型「やよいの青色申告」「弥生会計」でも、スマート取引取込を利用するためには、と同様に、毎年費用が発生します。クラウドの利便性やキャンペーンのメリットも享受したい方は、以下も検討するとよいです。また、当ソフトの無料体験版では、「スマート取引取込」を利用できませんので、以下よりお試しください。
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※取引が取込できない場合
「スマート取引取込」を行っても取引が取り込まれない場合は、以下、弥生のFAQをご確認ください。
当方の環境(FireFox)では、以下のように、実際には取引が取り込まれているのですが、取引が全く表示されないことがありました。
この場合は、ご利用のブラウザの表示倍率を変更したり、他のブラウザを利用すると取引が表示されました。
同じような状況になった方は、お試しください。