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このページの最終更新日:2022/09/06

第3章 現金預金取引

このページの内容

最も基本的な現金・預金取引をご説明します。
初めての方は、まずはこの現金・預金取引の仕訳を覚えていただくとよいと思います。

このページの目次
現金・預金の範囲
現金・預金の表示場所
仕訳例



   

現金・預金の範囲

現金

現金は、次のようなものです。
項目 内容
通貨 紙幣、硬貨
通貨代用証券
(銀行や郵便局ですぐに現金化できるもの)
他人振出小切手 取引先が振り出した小切手。
郵便為替証書
期限到来済の公社債利札
株式配当金領収証


預金

預金は、次のようなものです。
用途 備考
普通預金 銀行取引の基本となる預金です。 自由に預け入れ、払い戻しができます。
当座預金 手形や小切手の支払決済専用の預金です。
通知預金 資金の短期的な運用(普通預金より金利が高い) 通常、預入してから最低7日間は据置く必要があり、引出には2日前に通知が必要です。
定期預金 資金の運用(普通預金より金利が高い) 始めに預け入れ期間を決めて、満期日まで原則、引出しできません。


※普通預金と当座預金の違い
普通預金 当座預金
概要 銀行取引の基本となる預金 手形や小切手の支払決済専用の預金
口座開設 誰でも開設可。 金融機関の審査があります。
審査に通ると、金融機関から小切手帳を購入し、小切手を振り出すことができるようになります。
預け入れ 預金利息あり
預金利息なし(預金保険法における「決済用預金」に該当するため)
管理書類 通帳 金融機関より郵送される照合表
ペイオフ 1人1金融機関当たり、合算して元本1000万円まで、および、その利息 全額保護(預金保険法における「決済用預金」に該当するため)


  


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現金・預金の表示場所

現金は、貸借対照表の流動資産に表示されます。
また、預金は、期末決算日の翌日から1年以内に期限が到来するものは流動資産、それ以外の長期の預金は固定資産に表示されます。

※貸借対照表における資産および負債の流動・固定の分類は、下表のとおり、営業循環基準および1年基準により行います。(貸借対照表と損益計算書とは・書き方・読み方)
   表示場所 科目例
営業循環内
(商品仕入→生産→販売→代金回収のプロセス内にあるもの)
流動資産 現金預金、売掛金・前渡金・短期貸付金、有価証券、商品、貯蔵品など
上記以外 1年以内に入金
1年を超えて入金 固定資産 建物・工具器具備品、ソフトウェアなど


           

3.仕訳例

現金・預金の取引は、基本的な取引です。
初めての方は、現金・預金に注目すると分かりやすいと思います。現金・預金は資産なので、増加は左、減少は右に書きます。

(仕訳例)現金10万円を普通預金に預け入れた。
借方 金額 貸方 金額
普通預金 10 現金 10

(仕訳例)取引先に商品10万円を売上げ、小切手を受け取った
借方 金額 貸方 金額
現金 10 売上 10

(仕訳例)取引先から商品10万円を仕入、小切手を振り出して支払った。
借方 金額 貸方 金額
仕入 10 当座預金 10




会計ソフトの設定: 預金は、銀行別に通帳残高と容易に突合せできるように、補助科目を設定してきましょう。
仕訳の入力: 主にクラウド会計ソフトは、自動で預金データを取込・一括自動仕訳してくれます。預金取引が多ければ多いほど、省力化可能です。
毎月・期末決算: 月に一度、年度末に残高を突き合わせましょう。



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